プロ直伝!レンタル袴・振袖の着付け方
お祝い事や卒業式に袴や着物を着る方は多いですよね。そんな時、「袴や着物をレンタルしたけど、お金もかかるし自分で着付けしたい!」「自分で袴の着付けまでできたらいいな…」と思うことありませんか?そこで今回はプロによる袴や着物の着付けの方法を伝授します!
袴や着物の着付けって?
そもそも袴と着物では着付け方や必要なものが違います。袴と着物に分けて基本の着付けについて説明します。
袴と着物それぞれ必要なものに違いがありますね。着物より袴は着付けの小物が少なめです。また袴と着物では使う帯や着物が違います。必要なものが揃ったら、着付けを始めましょう!
袴の着付け方
※袴を着付けてからよりも先に履いた方が着崩れ防止になります。
①肌襦袢をはおり、衣紋を抜く。
②自分の右側にある紐を左脇の穴から出し、紐を結ぶ。
③結んだ紐の余りを絡げて完成。
※袴や着物は平らな身体の方が着崩れしにくく美しく着付けられるので、補正パッドやフェイスタオルでウエストや腰回りを平らにする。
①4つ折りにしたフェイスタオルを、わを上にして身体に巻く。前と後ろにくびれがなくなるようにタオルの枚数を調節する。
②巻いたタオルの上から腰紐を、後ろから前に回し2回絡げ、余りも絡げる。
※袴の着付けでは長襦袢・着物ともにおはしょりをとり短く着る。
①肌襦袢の上から長襦袢をはおり、左右の衿先を合わせ、背中心を決める。
②衣紋を抜き、ひざ下くらいの長さで下前を合わせる。
③衿の交差した部分が喉の中心に来るように上前を合わせる。
④腰紐を前から後ろに回し、交差して前で少し締める。
⑤そのまま2回絡げて、余った部分は脇の辺りにしまう。
①着物を肩にはおり、長襦袢の袖を持ちながら肘から片方ずつ袖を通す。
②背中心を決め、長襦袢の衿と着物の衿を合わせる。
③長襦袢の腰紐辺りまで着物の裾を内側に折り込んで、左→右の順で裾を合わせ腰紐でおさえる。
④衿を決めたら伊達締めを胸の下に当て、後ろで交差し前で2回絡げ、余りも絡げる。
①袴の前側と帯をクリップで留め、紐を後ろに回し帯のリボンの上で交差させ、固定しねじる。
②帯の羽の下に紐を持ってきて前に回す。
③前に持ってきた紐は正面をはずした位置で交差させ、下になった紐を上に折り上げて締め、後ろに回しリボンの下で蝶々結びにする。
④袴の後ろ側をリボンの上に乗せ、後ろの帯は袴で隠す。前側を留めていたクリップも外す。
⑤袴の後ろの紐を前に回し、紐の長さを揃え、袴の前側の紐に一度くぐらせてから一結びする。結ぶ位置は正面をはずす。
⑥結んだ後十字に絡げ蝶々結びにする。
⑦垂れている紐を、結び目の下から上に入れ、紐を広げ垂らしたら完成。
着物の着付け方
足袋~補正までは袴の着付け方と同じ
①肌襦袢の上から長襦袢をはおり、左右の衿先を合わせ、背中心を決める。
②衣紋を抜き、下前を合わせる。
③衿が交差した部分が喉の中心に来るように上前を合わせる。
④伊達締めを前から後ろに回し、交差して前で締め、2回絡げて余った部分は脇の辺りにしまう。
①着物を肩にはおり、長襦袢の袖を持ちながら肘から片方ずつ袖を通す。
②背中心を決め、長襦袢の衿と着物の衿を合わせる。
③着物がお尻から離れないように注意し裾先を10~15cm持ち上げながら下前を合わせる。
④上前を合わせたら腰紐を結び、余りは紐に絡げる。
⑤背中のシワを脇に寄せて伸ばし、身八つ口から背中側に手を入れ、後ろのおはしょりのシワを伸ばす。
⑥お腹側も同様にシワを伸ばし、下前のおはしょりを折り上げる。
⑦腰紐を胸のすぐ下で2回絡げ、余りは紐にくぐらせる。背中のシワを脇に寄せて取る。
⑧伊達締めを胸の下に当て2回絡げ、余りをくぐらせる。
いかがでしたか?この記事を見て「1人で袴の着付けできるかも!」と思った方も「やっぱり着付けは難しいのかな…」と思った方もいると思います。自分で着付けをして袴・着物ライフの充実を図るのもいいですし、難しい時は着付けのプロに遠慮なくお任せ下さいね!